声優やナレーターを目指す場合は、声優の学校に通ってスキルを身に着けてから、デビューするというのが一般的なルートと言われています。
声優の学校には専門学校(声優学科)や養成所がありますが、それぞれの特徴をご存じでない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、声優の学校で学べること、専門学校と養成所の特徴についてお伝えしていきます。
「声優・ナレーターを目指しているけど、まだ一歩を踏み出せていない…」という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
また、声優やナレーター以外にもアナウンサーのスクールも多く存在しますが、本記事では主に声優・ナレーターについて紹介したいと思います。
目次
声優の学校で学べること
声優の学校に通うことで、どういったスキルを身に着けられるのでしょうか?
ここでは声優学校で学べる基本的な授業内容について、いくつか紹介していきます。
演技
演技力は、声でさまざまな表現を求められる声優には欠かせないものです。
発声法・発音訓練などの基礎から学び、朗読やナレーション、身体を使った舞台演技などの実践を通して、声優に求められる演技力を高めていきます。
アフレコ
アニメやゲームは基本的にアフレコで声を録音し、映像にあてているため、声優を目指すのであれば必ず習得しなければならないスキルです。
学校に通うことで、実際にアフレコ現場で求められる技術を学び、プロの指導を受けられます。
ちなみにアフレコ以外にもプレスコなど、急ぎの仕事では多いようです。
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ナレーション
ナレーター・声優・俳優・アナウンサーなど、声を仕事としている職業では、ナレーションスキルも必要です。
呼吸法や活舌、原稿を正確に伝える力などを鍛えて、ナチュラルな演技が求められるナレーションスキルを身に着けます。
ナレーションひとつでコンテンツのイメージやブランドに影響しますので、非常に重要なスキルですね。
ボーカル
声優はアニメの主題歌やキャラクターソング、ライブパフォーマンスなどで、歌声を披露する機会も増えているようですので、ボーカルレッスンが授業内容のひとつになっていることも。
歌唱力が求められる場面にも対応できるように、声優学校で音感・リズム感・表現力など、ボーカルとしての基礎的な技術を磨きます。
また、歌唱力のある声優さんはファンミーティングなどの際にライブを行うなど活躍の幅が急激に広がっているように感じられます。
ダンス
最近は声優であっても、ダンススキルを求められることもあるため、レッスン内容にダンスが含まれていることもよくあります。
特にアイドル系のアニメに声をあてる声優さんは、ライブなどで歌とダンスを披露する機会も多いです。
アイドル声優を目指す場合、ダンスは必須項目でもあるので、カリキュラムに組み込まれているかチェックしておきましょう。
声優の専門学校と養成所の特徴
学校は大きく分けて「専門学校」と「養成所」があり、どちらも声優・ナレーターになるために必要なレッスンを受けられる場ですが、それぞれで特徴は異なります。
「学校に通って、声優になるための勉強を本格的に始めたい」という方は、まず専門学校と養成所の特徴について学んでいきましょう。
声優専門学校の特徴
- 2年間で基礎的なことから学べる
専門学校は全くの未経験で入学する方も少なくないため、声優としてのスキルを基礎から学べます。
多くの学校は2年制になっており、発声法や演技、アフレコなどの技術面だけでなく、社会人としてのマナーや挨拶について教えてくれることも。
基本的なことから学びたい方にとっては、安心感がありますね。
- 全日制で授業時間が長い
専門学校の場合、月曜日から金曜日までの週5日間でカリキュラムを組んでいることが多く、授業時間も長めです。
ただし、中には週1コースや夜間コースを実施している学校もあるため、仕事との両立も不可能ではありません。
- 学生としてサポートを受けられる
専門学校は認可を受けた学校法人であるため、卒業すると履歴書にも記載できる学歴になります。
また、学生であることから条件を満たせば奨学金を受けられたり、学校によっては学生寮に入れたりすることも。
生活をサポートしてくれるものが多くなるため、上京を考えている方にとっても大きなメリットになるでしょう。
- 費用は高額
専門学校の場合、入学金や授業料などを合わせると、年間で100万円~150万円(大凡)くらい費用がかかります。
時間をかけて基礎的なことからじっくり学べる分、養成所に比べると費用は高めです。
声優養成所の特徴
- 半年~2年間で実践的なことを学べる
養成所では基礎的なことよりも、実践的なことを学ぶ機会が多くなっています。
通学期間は半年から2年間と、学校によってさまざまです。
- 週1~3日程度のレッスンで授業時間は短い
養成所は週1~3日で通うところが多く、授業時間も専門学校と比べると短め。
レッスン日以外は、自主練でスキルを磨いていくというイメージです。
ただし、中には養成所であっても週5日でみっちりレッスンを行うところもあります。
- 費用は抑えられる
レッスン時間が短い分、専門学校よりも養成所の方が費用は抑えられます。
入所金、授業料を合わせても年間費用は30万円~40万円程度のところが多いです。
- 入所時にオーディションがある
養成所は声優の事務所などが、次世代の育成のためにレッスンを行っていることが多く、入所した時点である程度のレベルが求められます。
そのため、入所時に厳しいオーディションを実施している養成所もあり、専門学校と比べるとハードルは高めです。
声優・ナレーターを目指すなら、専門学校と養成所どちらがおすすめ?
声優やナレーターを目指すための学校には、専門学校と養成所がありますが、どちらがおすすめかは一概には言えません。
「基礎的なことから学びたい」「学歴をつけておきたい」なら声優専門学校を選ぶ。
「仕事と両立しながら通いたい」「費用を抑えたい」「ある程度の実力があり自信がある」としたら声優養成所を選ぶ。
といった風に、ご自身の生活スタイルやスキルに合わせて選択するとよいでしょう。
まとめ
今回は声優・ナレーターの学校で学べること、専門学校と養成所それぞれの特徴についてお伝えしてきました。
声を仕事にするプロから学べる場があると、スキルも格段にアップするはずです。
やはり、専門的な知識やスキルの取得期間がないと声優・ナレーションの実力は上がりにくいと言われていますので将来、事務所に所属し声優を目指す方、またはスキルを身につけて宅録を中心としたボイスコ活動をしたい方などは検討してみていかがでしょうか。
声優専門学校と声優の養成所、どちらに通うかお悩みの方はも、ぜひ今回お伝えしたそれぞれの特徴などを参考にしてみてくださいね。
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